どうも、狐乃文人です。
突然ですが、世の中にある文章は大きく分けて2つに分類されることをご存知でしょうか?
同じ内容の文章でも「読ませる文章」「伝える文章」では、書き方が全く違います。
今回の記事では、「読ませる文章」「伝える文章」の特徴、そして具体的な書き方について解説していきます。
「読ませる文章」「伝える文章」の特徴
まずは、読ませる文章と伝える文章の特徴を見ていきましょう。
読ませる文章の特徴
- ほぼすべてを読まないと内容を理解できない
- 自由度が高い分、読みやすさとわかりやすさのバランス調整が難しい
- 精読率が高い(全文読まれやすい)
- 主役は自分(書き手)
- 書き手に興味があって読み手が集まる
伝える文章の特徴
- 一部分だけを読んでも内容を理解できる
- 自由度が低い分、読みやすくわかりやすい
- 精読率が低い(全文読まれにくい)
- 主役は相手(読み手)
- 情報に興味があって読み手が集まる
注釈:精読率とは、Webページの文章がどこまで読まれたか、表す指標のこと
このように同じ書くということでも、読ませることを意識した文章と伝えることを意識した文章では書き方に大きな違いがあります。
読ませる文章を書くには
次に読ませる文章の書き方について解説していきます。
読ませる文章を書くには、下記を意識してみましょう。
- ターゲットとペルソナを決める
- ターゲットが求めている情報をとことん掘り下げる
- 文章を読む目的を与える
ターゲットとペルソナを決める
ターゲットとは、文章を届けたい相手のこと。
そしてペルソナとは、ターゲットの情報をもとに作り上げた架空の人物を指します。
ターゲットとペルソナについてさらに詳しく知りたい方にはこちらの記事がおすすめです。
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ターゲットとペルソナを設定する理由は、文章を読ませたい相手によって書き方や情報量を調整する必要があるからです。
例えば、この文章はWebライターになりたい、副業でやってみたい、というライティング初心者に向けて書いているので、専門用語が出てくるたびに一つ一つ解説を挟んでいます。
もし、ターゲットやペルソナをWebライター歴3年以上の人に設定しているのであれば、一通りの基礎用語は知っていると仮定して、余分な説明は省いているでしょう。
このように、ターゲットやペルソナを設定することで情報の伝え方が大きく変わってきます。
ターゲットが求めている情報をとことん掘り下げる
ターゲットが決まったら、そのターゲットがどんな情報を求めているのか、とことん掘り下げていきましょう。
文章を読む本来の目的は、求めている情報が得られることです。
あなたが書いた文章を無条件で読んでくれるのは、あなたの熱烈なファンか身内ぐらいでしょう。
読ませる文章を書くためには、ターゲットが求めている情報を深く掘り下げ、期待を上回る+アルファの情報も書く必要があります。
例えば、カフェインを調べた文章を書くとしましょう。
カフェインの効果、1日の摂取許容量、カフェインが多い飲み物などを紹介すると思いますが。
ここに+アルファの要素として、カフェインの含有量が多いエナジードリンクランキングとか、カフェインをもっと手軽に取れるサプリメントなど、読者がもっと読みたくなる仕掛けを入れると、さらに精読率がアップするでしょう。
文章を読む目的を与える
そして、読ませる文章を書くためには、読者を飽きさせない工夫が必要です。
世の中には小説が好きな人もいれば、活字を読みたくないという人もいて、私達が書いた文章が必ずしも読まれるとは限りません。
そのため、文章を読んでもらうためには、文章を読む目的を用意しましょう。
例えば、
- 読むことで得られるメリット(クーポンがあります、新商品の発売のお知らせ)
- 読まないと損失が発生する(ポイントが失効します、注文がキャンセルされます
このように文章を読む目的を与えることで、途中で飽きることなく最後まで読んでくれるようになるでしょう。
伝える文章を書くには
伝える文章を書く時は、下記の3つを意識してみましょう。
- 5W1H構成で情報を整理する
- 情報の偏りがないようにする
- 視覚的なよみやすさも重視する
5W1H構成でどこから読んでもわかりやすいように書く
どこから読んでもわかりやすく伝えるためには、情報を整理する必要があります。
そのために有効な構成が5W1Hです。
Where:どこで
Who:だれが
What:何を
Why:なぜ
How:どのように
5W1Hとは、情報をわかりやすく相手に伝えるための文章構成の1つです。
主にニュースやネット記事などで使われているこの構成は、伝える文章にうってつけの構成、と言っても過言ではありません。
誰が読んでも同じ結論にたどり着くようにフラット目線
伝える文章は筆者の思いや主張を伝える文章ではなく、あくまで情報を提供する文章です。
そのため、伝える文章を書く際はなるべくフラットな目線が求められます。
例えば、自分が持っているボールペンを紹介するとしましょう。
読ませる文章であれば、「このボールペンがいかに優れているのか」思いの丈をすべて伝えても構いません。
しかし、伝える文章であれば「ボールペンのスペック」「使ってみて良かったところ」「使ってみて悪かったところ」をフラットな視点で伝えていきましょう。
視覚的な読みやすさも重視する
読ませる文章と伝える文章の大きな違いと言えるのが、改行や句読点の打ち方など、読みさすさの意識です。
読ませる文章であれば、文章が長くなっても読者は必死に読んでくれます。
しかし、伝える文章だと読者が取捨選択をしながら読んでいくので、読みやすさを意識して書かなければなりません。
例えば、読ませる文章であれば段落ごとに改行を入れますが、伝える文章では句点(。)ごとに改行を入れて、途中からでも読みやすいようにしています。
また、読ませる文章であれば読点(、)をたくさん使いますが、伝える文章では句点(。)をたくさん使って一文を短く区切ります。
このように、読ませる文章と伝える文章では、読者への配慮が全く違います。
まとめ
いかがだったでしょうか。
読ませる文章と伝える文章では、同じ文章でも書き方が全く違います。
読ませる文章の特徴
- ほぼすべてを読まないと内容を理解できない
- 自由度が高い分、読みやすさとわかりやすさのバランス調整が難しい
- 精読率が高い(全文読まれやすい)
- 主役は自分(書き手)
- 書き手に興味があって読み手が集まる
伝える文章の特徴
- 一部分だけを読んでも内容を理解できる
- 自由度が低い分、読みやすくわかりやすい
- 精読率が低い(全文読まれにくい)
- 主役は相手(読み手)
- 情報に興味があって読み手が集まる
また、両方の書き方にどちらが正解というものはありません。
どちらもメリット、デメリットの両方が存在します。
特徴をしっかり理解して、どちらの書き方が良いか選択していきましょう。