どうも、狐乃文人です。
読者を引き付けるためには、時に大げさな表現を使うこともあるでしょう。
特に商品の魅力を伝えるランディングページ(LP)、セールスレターの場合、読者に「買ってみたい」と思わせるためには、強い言葉や表現が必要になってきます。
そこで今回は、読者を惹きつける魅惑の文章表現のひとつ「誇張表現」について解説していきます。
誇張表現を使うことで、あなたのレビュー記事やLPの精読率やCVが大幅に向上するでしょう。
誇張表現とは
誇張表現とは、「物事を大げさにした表現のこと」で「盛る」という表現とほぼ同じ意味です。
例えば、うまい棒を食べた時に「普通においしい」と言うよりも「うんっっっま!!」と言った方がよりおいしそうな感じが伝わってきますよね。
この他にも、ガラの悪い連中がよく使う「骨折れたわ」という脅し文句や、漫才師がよく使う「今日はきれいなお客さんがたくさんいらしてますね。手前からべっぴんさん、べっぴんさん…」というお決まりの掴みでも誇張表現が使われています。
誇張表現を使うメリット
誇張表現を使う大きなメリットは主に3つあります。
誇張表現を使うメリット
- 印象が強くなる
- イメージがしやすくなる
- おもしろさを伝えられる
それぞれ順に見ていきましょう。
印象が強くなる
誇張表現を使うことで、あなたの言葉がより相手の心に突き刺さりやすくなります。
例えば、女性の容姿を褒める言葉を比較してみましょう。
誇張表現なし
誇張表現あり
前者と後者では、誇張法を使った後者は「どう美しいのか」「この言葉を言っている人の本気度」が伝わりますよね。
このように、相手の心を動かしたい時に誇張法は有効です。
また、誇張法は文章だけでなく数字にも使えるライティングテクニックです。
売れる文章やキャッチコピーで使われている、魅力的な数字の見せ方についてこちらの記事で詳しく解説しています。
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イメージがしやすくなる
また、誇張法は相手にイメージを伝える方法としても有効です。
例えば、おいしいパン屋さんの紹介文を比較してみましょう。
誇張表現なし
誇張表現あり
誇張表現なしの紹介文でもパン屋さんの人気ぶりは伝わりますが、誇張表現を加えることで「どれくらい人気なのか」がイメージしやすくなったかと思います。
このように誇張表現を使うことで、話のイメージがしやすくなり、読者の理解度もさらに深まります。
またイメージを膨らませたい時は、ものや人の状態をわかりやすく伝えるオノマトペを使うのも有効です。
オノマトペの使い方はこちらの記事で詳しく解説しているので、ライティングスキルを伸ばしたい方はぜひご覧ください。
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おもしろさを伝えられる
そして、おもしろさやユーモアを加える方法として誇張表現は欠かせません。
いわゆる「盛ってる」と言われる表現ですね。
誇張表現なし
誇張表現あり
いかがでしょうか。
誇張表現を使ったほうがより災難感が伝わってきてユーモアが伝わってきますよね。
また誇張表現はイメージを伝える例え話と相性が良く、相乗効果でよりユーモアが伝わりやすくなります。
上手な例え話の作り方はこちらの記事で解説しているので、ぜひ併せてご覧ください。
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誇張表現が有効なシチュエーション
続いて誇張表現が有効なシチュエーションを3つ解説していきます。
誇張表現が有効なシチュエーション
- 読者のテンションを上げたい時
- 商品の魅力を伝える時
- 未来をイメージさせる時
場面に応じて使い分けることで、誇張表現の効果を最大限活かして読者の心を鷲掴みにできるでしょう。
読者のテンションを上げたい時
記事やLP、メールなどで自分の話を聞いてもらうためには、まず読者のテンションを上げることをおすすめします。
読者のテンションを上げることで文章の精読率やCVのアップが期待できます。
イメージとしては、ナンパのような感じですね。
街を歩いている異性に声をかけるとしたら、あなたならどんな言葉をかけますか?
声のかけ方の例
- その服おしゃれですよね
- 向こうから歩いてくる姿が素敵すぎて一目惚れしちゃいました
- 私、芸能プロダクションでスカウトやっているんですけど、芸能界とか興味あります?
と、相手がこちらに興味を示しそうな言葉を選ぶと思います。
記事やLPでも同じで、読者の興味を引くために「今、あなたに声をかけていますよ」と明確に伝える必要があり、誇張表現が強い武器になるでしょう。
商品の魅力を伝える時
商品を魅力的に伝える場面でも誇張表現は有効です。
例えば洗濯洗剤で
売り文句の例
- 過去最高の洗浄力
- 1日中汗の匂いが気にならない
- 頑固なシミもこれ1つで解決
といった感じのフレーズがありますよね。
こういったフレーズは、商品の強みや他社(もしくは自社)との比較を明確に打ち出すことで、読者に商品の魅力を伝えることができます。
未来をイメージさせる時
誇張表現と最も親和性が高いのは未来の話です。
なぜなら誇張表現と未来はどちらとも誰も100%予測ができないから。
そもそも人間は未来に希望を抱いている生き物なので、明るい未来を指し示すことで多くの人から共感を得やすくなります。
健康の話題を例にしてみましょう。
例文
といった感じで、未来への期待を膨らませたい場面で誇張表現が本領を発揮します。
特に商品の魅力を伝える時、ユーザーがどんなベネフィット(利益、体験、効果)を得られるかをイメージさせることで期待が高まり商品購入を後押ししやすくなります。
売れる文章で使われるベネフィットの使い方、考え方についてこちらの記事で詳しく解説しています。
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誇張表現の注意点
ここまで誇張表現の有効性をお伝えしてきましたが、魅力的なパワーを持っている言葉だからこそ、使い方には十分注意しなければなりません。
そこでここからは、誇張表現を使う時の注意点をお伝えしていきます。
嘘は絶対にダメ
言うまでもないことですが、誇張表現でも嘘はダメです。
誇張表現と嘘の境目が難しいのですが、「断定しているかどうか」が大きな鍵になります。
例えば、あなたが持っているボールペンを「このペンには不思議な力があって、持っているだけで宝くじが当たります」とSNSで発信したとしましょう。
おそらく99.99%の人は「そんなの嘘じゃん」と思いますが、0.01%の人が「え!?まじで!スゴ!」と信じてしまうかもしれません。
どんなにバレバレの誇張した嘘だとしても、それを断定してしまったら信じてしまったら発信したあなたにも責任があります。
最悪の場合「詐欺」の罪で起訴される可能性だってあるでしょう。
だからこそ誇張表現を使う時は、読者に誤解を与えないよう細心の注意を払う必要があります。
読者がイメージができる言葉を選ぶ
また、読者がイメージもしくは共感できるような誇張表現にしないと狙った効果は得られません。
例えば、スープの食レポをする時に「これはビーフ・ストロガノフのようにいろんな食材の風味が混じり合って奥ゆかしい味ですね」といっても、ビーフ・ストロガノフがどんな味かイメージできないとピンと来ないですよね。
書き手のイメージを伝えるために誇張表現は有効な手段ですが、読者を置いてきぼりにしては本末転倒ですし、分かりづらい例えや言葉は読者との信頼関係を悪化させる可能性もあります。
強い表現だからこそ、読者にもしっかり理解できる言葉を選んでいきましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は誇張表現の使い方と注意点について解説しました。
誇張表現を使うメリット
- 印象が強くなる
- イメージがしやすくなる
- おもしろさを伝えられる
誇張表現が有効な場面
- 読者のテンションを上げたい時
- 商品の魅力を伝える時
- 未来をイメージさせる時
誇張表現の注意点
- 嘘は絶対にダメ
- 読者がイメージができる言葉を選ぶ
誇張表現は読者を引き付ける強力な武器になります。
ただその分、使い方を誤ると目的と逆の効果を発揮する可能性があります。
ぜひ今回の記事を参考に誇張表現を正しく使って、多くの読者を魅了していきましょう。