どうも、狐乃文人です。
Web広告やランディングページ(LP)、ECサイトなどを使って商品の魅力をユーザーに伝える時、商品の特徴や魅力を伝える他に、使用感や使った時の気持ちの変化などを伝えることも有効です。
しかし、使用感や気持ちの変化というのは一人ひとり感覚が違うため、伝えにくい情報でもあります。
そんな使用感や気持ちの変化を伝える時に有効なのが、オノマトペです。
そこで今回はセールスライティングでのオノマトペの使い方を解説します。
この記事を読むメリット
- オノマトペの効果的な使い方がわかる
- セールスライティングでオノマトペを使うメリット・デメリットがわかる
オノマトペとは言葉で音や状態を伝える表現技法
オノマトペとは音や物事の状態を言葉で伝える表現技法です。
代表的なものだと下記のような言葉がオノマトペに該当します。
- 肩を叩く時の「トントン」
- 何かを食べている時の「もぐもぐ」
- 風の強さを表す「ビュービュー」
- 水に濡れたさまを表す「びちゃびちゃ」
その言葉を読んだり聞いたりするだけで、頭の中で状況がイメージしやすくなるのがオノマトペの特徴です。
そんなオノマトペは具体的に「擬音語」と「擬態語」の2つの形式に分類することができます。
擬音語は音を表現するオノマトペ
擬音語とは、音を表現するオノマトペです。
例えば「ガリガリ」「サクサク」といった言葉が擬音語のオノマトペです。
これらのオノマトペは、商品の特徴や動作を生き生きと表現するのに役立ちます。
例えば、スナック菓子の口当たりを表現する時に
- 「サクサク」だったら軽い口当たり
- 「ボリボリ」だったら硬さも楽しめる口当たり
- 「ガリガリ」だったら歯ごたえを楽しむ硬い口当たり
など、擬音語のオノマトペによって、スナック菓子の口当たりの微妙なニュアンスの違いを表現することができます。
擬態語は状態を表現するオノマトペ
擬態語とは、物事の様子や動きを表現するオノマトペです。
例えば、「ふわふわ」「ゴツゴツ」といった言葉が擬態語のオノマトペです。
これらの言葉は、商品やサービスの特徴を視覚的にイメージさせる時に役立ちます。
例えば、「ふわふわ」であれば綿毛のように軽く柔らかく肌触りが良い印象を与えます。
反対に「ゴツゴツ」であれば岩のように重く硬くザラザラと肌触りが悪いイメージですよね。
このように擬態語のオノマトペを使うことで、状態をユーザーの頭の中で明確にイメージさせやすくなります。
セールスライティングでのオノマトペの効果的な活用法
セールスライティングにおいて、オノマトペは商品の魅力を伝える強力な手段の1つです。
ここからは、オノマトペがセールスライティングでどのように役立っているかを解説します。
商品の特徴をわかりやすく表現するオノマトペ
オノマトペは、商品の特徴をわかりやすく表現するのに役立ちます。
例えば、柔らかい素材の商品をセールスする時に「ふわふわ」といった擬態語のオノマトペを使うことで、ユーザーにその質感や肌触りを想像させることができます。
セールスライティングでは、商品の使用感や商品を通じて得られる利益(ベネフィット)を伝える手段として、こういったオノマトペの使い方が有効です。
ユーザーの興味を刺激するオノマトペの選び方
オノマトペを使う際は、ユーザーの興味をくすぐるオノマトペを選ぶことが重要です。
例えば、エビを売るための文章をセールスライティングする時、「プリプリ」という擬態語のオノマトペがよく使われています。
しかし、伊勢海老のように大きく肉厚なエビの場合、「プリプリ」よりも「ぶりんぶりん」という擬態語のオノマトペが有効です。
こちらのほうが身が大きく肉々しい食感を伝わりやすくなりますし、ユーザーの脳内で肉厚でジューシーなエビを食べている様子がイメージできて、より興味が増してくると思います。
このように、売る商品の魅力を最大限まで引き出し、ユーザーの興味を刺激して購買欲を高めたい場面でオノマトペは有効です。
オノマトペを使ってリズミカルで読みやすい文章にする
セールスライティングでは、商品の魅力を伝えるためにユーザーに文章をできるだけ長く読ませることも重要です。
こちらの記事でも解説していますが、読みやすい文章にするためには”文章のリズム”が大切です。
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オノマトペを使うことで文章にリズムが生まれ、単調な文章よりもかなり読みやすくなります。
オノマトペをセールスライティングで使うメリット
オノマトペは様々なライティングの場面で役立ちますが、特にセールスライティングとの相性は抜群です。
オノマトペをセールスライティングで使うメリットは主に下記の3つです。
ユーザーのイメージを膨らませやすい
セールスライティングでオノマトペを使うと、ユーザーに商品を使う様子を具体的にイメージさせやすくなります。
ユーザーは商品を使う様子をよりリアルにイメージできるほど興味を持ち、購入意欲が高まります。
商品の特徴や使用感を伝えやすい
オノマトペは、商品の特徴や使用感を直感的に伝えるのに効果的です。
特定の聴覚、触覚などユーザーの五感にまつわる情報を表現することで、読者に商品の魅力を伝えることができます。
セールスライティングのように文字だけで魅力を伝える場面では、オノマトペのような表現技法が特に有効です。
記憶に残るキャッチコピーになる
オノマトペを使ったキャッチコピーは、印象に残りやすいものになります。
独特の響きやリズムのキャッチコピーはユーザーが商品を知るきっかけになり、その商品ならではの特徴や印象を脳に刷り込むことができます。
記憶に残る魅力的なキャッチコピーの作り方は、こちらの記事でも詳しく解説しています。
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オノマトペをセールスライティングで使うデメリット
オノマトペはセールスライティングで使いやすい反面、使い所によってはマイナスの効果を生む可能性があります。
そこでここからは、セールスライティングでオノマトペを使うデメリットを解説します。
使い所によってユーザーに違和感を与える
オノマトペは使い所によっては、ユーザーに違和感を与える可能性があります。
例えば、保険商品のように”厳格さ”が求められる場面でオノマトペを使うと、軽く頼りない印象を与えてしまいます。
商品のブランディングやユーザーに与えたい印象を考慮して、セールスライティングでオノマトペを使う判断をしていきましょう。
使いすぎると稚拙に見える
オノマトペは文章の読みやすさやキャッチーさを作る反面、使いすぎると稚拙な印象をユーザーに与えてしまいます。
オノマトペを使った稚拙な文章の例
ピカピカでギラギラした真っ赤なボディ。
グォォングォォンと肉食動物の唸り声のようなエンジン音。
ドッドッドッドッと重厚感のある縦揺れ。
他の自動車を蹴散らし、オラオラと進む姿はまさに百獣の王ライオンのようです。
このようにオノマトペを使いすぎると、幼児向けの絵本のような文章になります。
購買欲を高めるオノマトペの使い方
セールスライティングでは、オノマトペは効果的な表現技法です。
さらに使い方のポイントを意識すると、よりユーザーの購買欲を高める文章になります。
使い所を定める
オノマトペは、セールスライティングの必殺技として使い所を定めると効果的です。
例えば、商品の特徴を紹介する場面やコール・トゥ・アクション(CTA)の直前でユーザーの背中を押したい場面などで有効です。
リアルすぎないワードを使う
オノマトペはリアルな音や感覚を表現するためのものですが、過剰にリアルな表現をするとユーザーに受け入れられないことがあります。
例えば咀嚼音を表現する時に、リアリティを求めて「くちゃくちゃ」と表現すると汚らしい印象を与えてしまいます。
適度に抽象的にしたり、デフォルメしたりした言葉選びが大切です。
効果を過信しない
オノマトペはセールスライティングに効果的な手法の一つですが、これを使えば成約率が必ず上がるわけではありません。
オノマトペの効果を過信せず、バランスの取れた文章を作成することが重要です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はセールスライティングでのオノマトペの使い方を解説しました。
オノマトペは、セールスライティングにおいて魅力的な表現手法の一つです。
適切な使い方をすることで、商品の魅力を効果的に伝えることができます。
しかし、過剰な使用には注意が必要であり、バランス感覚を持って活用することが重要です。
擬音語や擬態語を駆使してユーザーの心に響くセールス文書を作成しましょう。