どうも、狐乃文人です。
ターゲットに商品やサービスを販売するには、相手に納得させるための説得力がなければなりません。
そこで今回は説得力を高める権威性の使い方を解説します。
権威性を高めることで、誰もが思わず買ってしまうような文章が書けるようになるでしょう。
権威性とは
権威性とは、社会的な信頼の度合いを指す言葉です。
例えば、大企業の新卒入社試験では学歴フィルターが存在すると言われていますよね。
これは「ある程度の有名大学出身ということは、頭が良くてマジメでコツコツ努力を継続できる人に違いない」という信頼があるからなんですね。
※学歴フィルターについては諸説あります
このように、権威性があると相手から自然と信頼してもらえるようになります。
セールスライティングでは、権威性を使うことで販売する商品やサービスの安全性、優位性を強めることができます。
権威性の例と使い方
それでは次に、権威性となるものの例とその使い方について解説します。
権威性の例
- 肩書
- 実績
- メディア出演
番外編
- 著名人の言葉を引用
- 著名人・有識者の推薦
- 雰囲気
前半は権威性として有効なもの、後半の番外編は権威性としては弱いものの代用が可能なものとなります。
それでは順に解説していきます。
肩書
肩書と聞いてピンとこない人もいるかもしれませんが、おおよそ下記のようなものが該当します。
肩書の一例
- 国家資格の保有
- 有名大学出身
- 有名人・著名人の親族
肩書きには、「資格が必要なもの」と「資格が必要ないもの」がありますが、権威性が高いのは前者の「資格が必要なもの」です。
資格が必要なものと言っても、自動車運転免許のようにほとんどの人が取得できるようなものでは権威性にはなりません。
権威性を高めるには「医師」「弁護士」「税理士」などの難関資格や、「英検1級」「簿記1級」「一級建築士」など位が高い資格、国によって認められた国家資格がオススメです。
また、資格が必要ないものも同じく、ネームバリューがある大学や知名度の高い有名人の方が権威性が高まります。
実績
実績とは大会やコンテストの順位や受賞歴だけでなく、過去の活動や知名度なども該当します。
実績の一例
- 受賞歴
- 書籍の刊行数
- セミナーの開催数
- 仕事の取引先・制作物
- SNSのフォロワー数
受賞歴以外にも、書籍の刊行数やセミナーの開催数など、何かしらの専門性がないとできないようなことも実績として有効です。
また「大手企業の〇〇社と取引経験がある」「営業で◯◯件以上の成約を獲得した」「過去に作った制作物がある」など、具体的な数字やモノを提示できる実績も強いですね。
最近では、Instagramのフォロワー数、You Tubeのチャンネル登録者数など、SNSでの活動実績も権威性を高める方法として有効です。

メディア出演
今も昔もメディアへの出演は非常に強力な権威性になります。
メディアの一例
- テレビ番組
- ラジオ番組
- 雑誌
- 新聞
- ネット番組
- You Tube
- イベント
特にテレビ、ラジオ、雑誌、新聞など「マスメディア」への出演は、中高齢者に対して強い権威性になります。
反対にネット番組やYou Tubeは、マスメディアに触れない若者に有効でしょう。
また、出演するメディアによっても権威性の影響が変わります。
例えば、地方限定のテレビ番組に出演するよりも、全国放送の地上波番組に出演するほうが権威性が高まります。
このように出演するメディア媒体は、できるだけ全国的に知名度が高いものが良いでしょう。

著名人の言葉を引用
これまで紹介した肩書や実績がなくても権威性を高める方法があります。
それは、すでに権威がある人の言葉を借りるという方法です。
著名人の言葉を引用
- 論文の引用
- 書籍の引用
- 名言の引用
こういった著名人の言葉はそれ自体に権威性があるので、言葉を引用することで肩書や実績がなくても権威性を高めることができます。
また、論文は一般人の生活ではなかなかお目にかかることがないものですが、検索エンジンで「〇〇 論文」などと検索すると、一般に公開されている論文がいくつもヒットするので簡単に引用できます。

ただ、やはり他人の言葉を借りているので、本人が持っている権威性と比べると劣ってしまいます。
著名人・有識者の推薦
また著名人や有識者の言葉だけでなく、本人から直接推薦を受けるという方法も有効です。
著名人・有識者の推薦の一例
- プロデュース
- 推薦状
「人気YouTuber〇〇さんがプロデュースしたアパレルブランド」「生理学者の〇〇さんも効果を認めた老化を防ぐサプリ」といった感じのフレーズをあなたも聞いたことがあると思います。
雰囲気
そしてこれまで紹介した権威性がどうしても使えない場合は、最後の切り札として「雰囲気」を使ってみると良いでしょう。
雰囲気の一例
- 話を誇張する
- 「エビデンス」「リファレンス」などの小難しい横文字を使う
- 「~~するべき」「~~だ」と断定形の言葉を使う
例えばダイエット食品を紹介している人が太っていたり、不健康そうだと「このダイエット食品は大丈夫かな」と感じますよね。
逆にお腹周りがスッキリと引き締まったモデル体型の人が紹介していると、「この人なら多分大丈夫だろう」という感情になるでしょう。
このように「雰囲気」は直感的なイメージを決める重要な要素となります。
そのため、雰囲気だけでも権威性を高めることは可能です。
しかし、何も根拠がなく「雰囲気」だけなので、メインとしては使わない方が良いでしょう。
権威性の注意点
ここまで権威性の例や使い方について解説してきました。
権威性を正しく使えれば、ターゲットからの信用を引き上げる強力な武器となります。
しかし、使い方を間違えると逆に信用を失う原因となりかねません。
そこでここからは、権威性を使う際の注意点をご紹介します。
みんなが知っている(理解できる)ことが前提
権威性の効果が発揮されるのは、ターゲットが「すごい」と認識できるものに限ります。
例えば、イチロー選手や大谷翔平選手は誰もが知っているメジャーリーガーですよね。
彼らが発した名言を引用したり、彼らの推薦文であれば権威性が高まるでしょう。
しかし、栄花直輝選手の名言を引用した場合はどうでしょう。
きっと多くの人が「誰それ?」という反応をすると思いますし、権威性はおもったよりも高まらないでしょう。

このように、すごさが理解されない肩書や人物の名言は権威性を高めるどころか、話をしらけさせる効果があります。
権威性だけに頼らない
また権威性1つだけに頼るのはやめましょう。
というのも、権威性はターゲットが商品やサービスを買う動機の1つでしかありません。
チャルディーニ氏が書いた影響力の武器という本では、説得力を高める要素として「一貫性、返報性、社会的証明、好意、稀少性、権威性」の6つがあると語っています。
これらの要素をいくつも併用することで、説得力を高めることができます。
また、権威性の要素も1つだけでなく2つ、3つと多いほうが強力になります。
例えば、「国際的な研究機関でも認められたダイエット方法」というフレーズがあるとしましょう。
これだけでも十分説得力がありますが、さらに著名人の推薦も付け加えてみましょう。
実績と著名人の推薦を組み合わせた場合
国際的な研究機関に認められ、あの大人気アイドルグループの〇〇さんも実践しているダイエット方法
この方が要素が増えたほうが魅力的になりましたね。
このように複数の要素を組み合わせることで、より説得力のある文章になりますよ。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は説得力を高める権威性の使い方を解説しました。
権威性とは
★社会的な信頼の度合いを指す言葉
★セールスライティングで権威性を使うと、販売する商品やサービスの安全性、優位性を強める
権威性の例
★肩書
→国家資格の有無、有名大学の出身など
★実績
→受賞歴、書籍の刊行、SNSのフォロワー数など
★メディア出演
→マスメディア、SNS、イベントへの出演など
権威性の例(番外編)
★著名人の言葉を引用
→格言、論文、書籍の引用
★著名人・有識者の推薦
→芸能人のプロデュース、有識者の推薦など
★雰囲気
→一流の雰囲気を装う
権威性の注意点
★みんなが知っている(理解している)ことが前提
→すごさが理解されないと意味がない
★権威性だけに頼らない
→説得力を上げる他の要素、もしくは複数の権威性を組み合わせる
ぜひ権威性を効果的に使って、あなたの言葉の説得力を高めてくださいね。