どうも、狐乃文人です。
セールスライティングやコピーライティングでよく使われるテクニックとして、ブレットという書き方があります。
ブレットは読みやすい文章、わかりやすい文章を書く上で重要なテクニックの1つといっても過言ではありません。
そこで今回はブレットの作り方を解説します。
ブレットとは
ブレットとはセールスライティングやコピーライティングで使われている用語で「箇条書き」のことを指します。
ブレットの例
- ブレットとはこの例文のように箇条書きにしている文章です
- 箇条書きにすることで情報が理解しやすくなります
- 文章よりもブレットの方が視覚的に認識しやすいです
こんな感じですね。
ブレットは銃弾、弾丸の意味する「Bullet」が語源と言われています。
「・」(ナカグロ)が銃弾が打ち込まれた穴に似ていることから、箇条書き=ブレットと呼ばれるようになったそうです。
ブレットを使うメリット
ブレット(箇条書き)を使う最大のメリットは、ターゲットに向けて情報を認識させることです。
例えば、ブレットを使った場合と使わなかった場合を比較してみてください。
ブレットを使わない例文
ブレットを使った例文
- セールスライティングの勉強を始めたばかりのライター
- コピーライティングの基礎を学びたい方
- WEBライティングの基礎をしっかり学びたい方
に向けて解説しています。
いかがでしょうか。
ブレットを使わない例文はかなりの長文ですし、途中で改行が入って読みづらいですよね。
逆にブレットを使った例文だと、パッと見たときに読みやすいですし視覚的にも認識しやすくなりました。
このように箇条書きを使うことで、文章をちゃんと読まないターゲットでも情報を認識しやすくなります。
これくらい認識しやすくすると、ほとんど文章を読まないターゲットでも情報を認識しやすくなり、書き手の主張に興味関心を持ちやすくなります。
▽ターゲットが文章を読まない理由はこちらの記事で解説しています。
ブレットを使うコツ
ブレット(箇条書き)を使う時に「短く、シンプル、ストレート」という3つの要素は必ず押さえましょう。
ブレットに必要な3つの要素
- 短く:1文をなるべく短くする
- シンプル:カンタンな内容にする
- ストレート:読んだ意味そのままに書く
「読んだ意味そのままに書く」と考えると難しく感じるかもしれませんが、「短く」「シンプル」ができていれば自ずとできていることなので、あまり気にしなくても大丈夫です。
ブレットの数
またブレットを書く際は、3,5,7といった奇数で揃えると良いでしょう。
これはマーケティング心理学の「奇数の法則」を用いた考え方ですね。
マーケティングの世界では偶数より奇数の方が信憑性が上がると言われています。
Outbrain社とHubSpot社による2011年の調査によると、偶数の数字を使った記事の見出しと奇数の数字を使った記事の見出しを比較したところ、奇数の見出しのほうがクリック数が20%以上も高くなったそうです。
特に、10以下の奇数を用いたところ著しく効果があったようです。
参考論文
LPやセールスレターでなどで「カンタン3ステップ」というコピーはよく見かけますが、「4ステップ」とか「6ステップ」はあまり見かけないですよね。
奇数にしたから必ず成約数が増えるというわけではありませんが、少しでも確率を上げたいならぜひ取り入れましょう。
ブレットのテンプレート
最後に用途別のブレットのテンプレートをご紹介します。
視覚的な認識を向上させるブレットですが、認識させる情報がイマイチだと思うような効果は得られないでしょう。
ぜひ今回紹介するテンプレートを参考にしてブレットを書いてみてくださいね。
問題定義
ランディングページ(LP)やセールスレターの冒頭で「あなたはこんな悩みを抱えていませんか?」という問題提議をする時はブレットが有効です。
この問題提議の場面では、できるだけ多くの人が共感できるような悩みをブレットすると良いでしょう。
僕が問題定義を書く時は、複数の人格で悩みを書き出しています。
問題定義のブレット例
- 初心者→流行がわからない
- ひねくれ者→どうせ自分はおしゃれになれない
- 経験者→流行を取り入れつつ自分にあった服が着たい
- 怠け者→おしゃれがわからないけど、考えるのがめんどくさい
- 正直者→おしゃれの定義が難しい
このように問題に対して「こんな性格の人ならこう言うだろう」と想像しながら書くことで、ターゲットの悩みに共感することができるでしょう。
メリット
また、商品やサービスのメリットをブレットで書く時は「できるだけ多く書くこと」を意識しましょう。
例えば下記の2つの例をご覧ください。
ブレットが少ない場合
- おしゃれな服の情報を知れる
- モデルが着こなしを紹介してくれる
- 毎月発売されるから最新情報も見逃さない
ブレットが多い場合
- スタイル別のおすすめファッションが知れる
- 人気の服を流行る前に知れる
- 売っているお店も紹介している
- 体型やスタイル別に着こなし術を教えてくれる
- 着回し方法も教えてくれる
- モデルが着こなし術を教えてくれるから安心
- 定期購読することで買い忘れを防げる
- 毎月販売だから最新情報をチェックできる
- 25日発売で給与日後だから買いやすい
パッと見た時に、多く書いてある方が「なんかすごそう」って感じますよね。
内容はさておき、メリットの数が多ければ多いほど、パッと見のインパクトを与えやすくなります。
また、ブレットをたくさん羅列するコツとして「特徴を細分化する」「できるだけ具体的に書く」「1ブレット1要素に絞る」などが有効です。
ベネフィット
ベネフィットとは商品やサービスを通して得られるユーザーの利益のことを指します。
例えば新築の家を建てるとしたら「家が自分の所有物になる」「好きな間取りの家をオーダーできる」など、新築の家を建てることで直接得られるものはメリットになります。
この場合「住宅ローンを組んで買うと減税が得られる」「壁が暑いから騒音の悩みが解消できる」といった新築の家を建てることで間接的に得られる利益がベネフィットになります。
詳しくはこちらの記事を参照ください。
▽
さて、ベネフィットをブレットで書く時は「マズローの欲求5段階説に沿ったベネフィット」を選定すると良いでしょう。
マズローの欲求5段階説とは、人間の欲求は5段階のピラミッドのように構成されていると提唱された考え方です。
ピラミッドの下から「生理的欲求」「安全の欲求」「社会的欲求(所属と愛の欲求)」「承認欲求」「自己実現の欲求」という順番に並んでおり、下の欲求ほど強いとされています。
そのため、ベネフィットも「生理的欲求」「安全性の欲求」などに添って考えると、ターゲットの心理を掴みやすくなるでしょう。
マズローの欲求5段階説と、それぞれをセールスライティングに応用する方法をこちらの記事で解説しています。
▽
ブレットを使う時の注意点
最後にブレット(箇条書き)を使う時の注意点を解説します。
ブレットでいくつもの情報を羅列する時は、「この項目はターゲットが求めている情報なのか?」と考えるようにしましょう。
ブレットをたくさん書くことは重要ですが、量を求めたせいで質の低い項目(ターゲットがどうでもよいと感じる情報)も挙げてしまう可能性があります。
そういうブレットがたくさんあると「これは自分が求めているものではないな」とターゲットが感じてしまい、離脱してしまう可能性があります。
そのため、「ターゲットが求めている情報」なのかどうかを基準にブレットを取捨選択しましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はブレットの作り方を解説しました。
ブレットとは
★セールスライティングやコピーライティングで使われている用語
ブレットを使うメリット
★視覚的に認識・理解しやすくなる
ブレットを使うコツ
★シンプル:カンタンな内容にする
★ストレート:読んだ意味そのままに書く
ブレットの数
★特に3、5、7が有効
ブレットのテンプレート
★問題定義のブレット
→こんな性格の人ならこうなるだろう、と想像しながら書く
★メリットのブレット
→できるだけ多く書く
→特徴を細分化する
→できるだけ具体的に書く
→1ブレット1要素に絞る
★ベネフィット
→「マズローの欲求5段階説」に沿って考える
ブレットを使う時の注意点
★ターゲットが求めている情報をブレットする
ただのブレット(箇条書き)ですが、突き詰めて考えながら書くことでターゲットの心に刺さるブレットが書けるでしょう。
ぜひ今回の内容を参考に、ブレットを突き詰めて考えてみてくださいね。