どうも、狐乃文人です。
LP(ランディングページ)やセールスレターを作る上で、最も難しい部分はやはりFVではないでしょうか。
FVはLPやセールスレターの顔と言うべき存在で、売り上げを立てるための重要な鍵を握っています。
そこでこの記事ではFVの考え方・作り方について、実例つきで詳しく解説していきます。
売れるFVの考え方・作り方のコツをぜひ学んでいってくださいね!
※LPやセールスレターについてご存知でない方は、こちらの記事を読んでおくとより深く学べますよ
FV(ファーストビュー)とは
FV(ファーストビュー)とは、ページを開いた時に最初に表示される範囲のことを指します。
例えば、このブログでは下記の画像がファーストビューと呼ばれる範囲です。
▽PC
▽スマホ
FVはリンクを踏んで一番最初に見える範囲、ページの第一印象となる部分です。
よく通販番組のユーザーインタビューなどで「ひと目見た時にコレだと思って即決しました」と言ったニュアンスのコメントを見たことがあるかと思います。
人は理性よりも感情で物事を考えやすい生き物なので、具体的なメリットや効能を説明するよりも第一印象で「コレだ!!」と思わせる印象を与えたほうが購買意欲が高まります。
つまり、LPやセールスレターもFVさえ良ければ、商品の説明がなくても売れます。
逆にFVが良くないと、その後の説明文がどんなに良くても売れません。
それぐらいFVの印象は重要です。
FVを作るポイント
FVを作る上で一番重要なのは「第一印象で直感に訴えかける」ことです。
そのためにも下記の3つのポイントを意識しましょう。
FVを作るポイント
- キャッチコピーは簡潔にする
- 情報はできるだけスリムにする
- ワクワク感を与える
それでは順に解説します。
キャッチコピーは簡潔にする
FVの中でも特にメインとなるキャッチコピーは、できるだけ簡潔にまとめたほうが良いでしょう。
例えば、下記の2つのコピーを見た時にどちらのほうが読みやすく、情報を理解しやすいでしょうか?
改善前
新潟県魚沼市で農業歴50年の田中さんが手掛けた、日本アルプスの湧き水を使って無農薬で育てた日本最高級のコシヒカリ
改善後
新潟産最高級のコシヒカリ
悪い例のように「日本アルプスの湧き水」「無農薬」などのキーワードを盛り込みたい気持ちはわかりますが、情報量が多すぎてパッと見た時に何を言いたいか分かりづらいですよね。
反対に良い例の場合、情報量は少ないですが、「新潟産」「最高級」「コシヒカリ」と、目立たせたい情報が洗練されているのでわかりやすいと思います。
このように、LPやレターで伝えたい情報を「要するにコレ」と一言で言い表せるぐらい情報量を絞りましょう。
そのためにも、商品やサービスのコンセプトの理解は必要不可欠です。
コンセプトの考え方や作り方については、こちらの記事が参考になると思います。
また、ターゲットやペルソナに合わせた言葉選びも重要です。
ユーザーがどれくらいの知識量・年齢なのかによって使う言葉も変わってきます。
そのためターゲットやペルソナについても、予め理解を深めておくことをおすすめします。
ターゲットとペルソナについては、過去の記事で詳しく解説していますので、ぜひご覧ください。
情報はできるだけスリムにする
またパッと見ただけでも理解しやすいように、余計な情報は削ってスリムにすることも重要です。
また、先程の例文を見てみましょう。
改善前
新潟県魚沼市で農業歴50年の田中さんが手掛けた、日本アルプスの湧き水を使って無農薬で育てた日本最高級のコシヒカリ
(使っている情報)
- 新潟県魚沼市産
- 日本最高クラス
- コシヒカリ
- 農業歴50年の田中さん
- 日本アルプスの湧き水
- 無農薬
改善後
新潟産最高級のコシヒカリ
(使っている情報)
- 新潟県産
- 最高級
- コシヒカリ
こうやって見ると、一文に含まれている情報がいかに多いかわかりやすいと思います。
FVのようにぱっと見の第一印象が重要なセクションでは、「農業歴50年の田中さん」や「日本アルプスの湧き水」と言った情報は蛇足と言っていいでしょう。
こういった無駄な情報を削ることで、わかりやすく情報が頭に入って来やすいFVになります。
またFVでは余分と削ってしまった情報は、本文の中で説明すると良いでしょう。
ワクワク感を与える
そして何より重要なのが、FVでユーザーをワクワクさせることです。
とは言え、これが一番抽象的で難しいです。
これまで良い例で紹介してきた、こちらのキャッチコピーを改めてご覧ください。
良い例
新潟産最高級のコシヒカリ
どうでしょう、ワクワク感は感じられたでしょうか?
おそらくほとんどの方が感じられていないと思います。
反対に、これまで悪い例でご紹介してきたこちらのキャッチコピーはどうでしょう?
悪い例
新潟県魚沼市で農業歴50年の田中さんが手掛けた、日本アルプスの湧き水を使って無農薬で育てた日本最高級のコシヒカリ
情報量は多いものの、良い例のキャッチコピーよりもなんだかワクワクしませんか?
ユーザーの心理
「農業歴50年となると、やはりお米の品質は最高なんだろうな」
「日本アルプスの湧き水を豪華に使って育てたならおいしいに違いない」
「無農薬にこだわって作ったお米なんだから、さぞかし健康に良いんだろうな」
など、キャッチコピーから様々な想像が膨らみますね。
これまで余計な情報を削ってきましたが、実は余計な情報こそワクワク感を生み出すためには欠かせない情報なのです。
余計な情報を削りつつも、ワクワク感が削がれすぎないように情報を付け加える。
この絶妙なバランスを見極めることこそが、FVを作る上で一番むずかしいポイントです。
これは何度もFVの作成と添削を繰り返して、徐々にバランス感覚を身につけるのが一番だと思います。
またワクワク感を伝える時に、ベネフィットも欠かせない要素です。
ベネフィットの考え方、考えるポイントはこちらの記事でも解説しています。
▽
FVの作り方
ここからは、FVの具体的な作成手順について5つのステップに分けて解説していきます。
FVを作る5ステップ
- 情報収集
- 情報の整理
- 当てはめながら構成を考える
- ブラッシュアップしていく
- 1晩おいて仕上げる
なお、今回はGoogleのサービスを紹介するLPのFVを想定して作成していきます。
情報収集
まずは情報を収集するために商品やサービスのメリットや特徴を洗いざらい書き出していきます。
ここではキャッチコピーに落とし込まず、とにかく思いつくだけ書き出していきましょう。
僕が思いついたメリットや特徴はこれらになります。
例題
「Google」
- 全世界のシェア率91.88%
- 世界最大の検索エンジン
- 無料で使える
- 世界中のあらゆる言語のサイトが閲覧できる
- メールができる
- You Tubeが見れる
特に「全世界のシェア率91.88%」のようにデータがあるものは、他の類似サービスとの差別化を図る上で重要な要素となるので必ず入れましょう。
こういった数字としてデータがある情報は、商品の独自性や魅力を引き出す強力な武器として役立ちます。
数字を活用した売れる文章、キャッチコピーの考え方はこちらの記事でも詳しく解説しているのでぜひ併せてご覧ください。
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情報の整理
次に、書き出した情報をコンセプト・ターゲットに照らし合わせて取捨選択していきます。
ユーザーにとって魅力的な情報ではない、情報が重複しているものからどんどん削っていきましょう。
例題
「Google」
- 全世界のシェア率91.88%
- 世界最大の検索エンジン
- 無料で使える
- 世界中のあらゆる言語のサイトが閲覧できる
メールができるYou Tubeが見れる
また、削った情報を後に使う可能性もあるので、メモから削除しないことをおすすめします。
当てはめながら構成を考える
次に絞り込んだ情報の構成を考えていきます。
この時点で、ガッチガチに固める必要はありません。
何度も「順番を入れ替えては上から読んでみる」の作業を繰り返して、一番収まりが良い順番を見つけていきましょう。
また、このステップから徐々にキャッチコピーも一緒に考えていけるといいですね。
キャッチコピーのでき次第で順番が入れ替わる場合もあるので、柔軟に様々なパターンを考えていきましょう。
ブラッシュアップしていく
情報の順番が決まってきたら、いよいよキャッチコピーを作ってブラッシュアップしていきます。
また、この時に文字の大きさや配置も調整して、キャッチコピーとデザインの両方の目線を取り入れていきましょう。
1晩おいて仕上げる
そしてあらかた完成したら、1晩おいて最後の仕上げです。
1晩おくことで脳が一度リフレッシュして、客観的な視点でFVを確認することができます。
このタイミングで最後の調整を行い、必要であれば再度時間をおいて調整したものを確認してみましょう。
また、FVだけでなくヘッダーや本文(ボディ)の書き方については、こちらの記事で詳しく解説しています。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はFVの考え方・作り方について解説してきました。
FVとは
- FV(ファーストビュー)とは、ページを開いた時に最初に表示される範囲のこと
- FVはリンクを踏んで一番最初に見える範囲、つまりページの第一印象となる
- FVの出来次第で商品が売れるかどうかを左右する
FVを作るポイント
★キャッチコピーは簡潔にする
→特にメインとなるキャッチコピーは、できるだけ簡潔にまとめる
★情報はできるだけスリムにする
→パッと見ただけでも理解しやすいように、余計な情報は削ってスリムにする
★ワクワク感を与える
→余計な情報を削りつつも、ワクワク感が削がれすぎないように情報を付け加える
FVの作り方
- 情報収集
- 情報の整理
- 当てはめながら構成を考える
- ブラッシュアップしていく
- 1晩おいて仕上げる
FVは売り上げを立てるための最重要ポイントです。
今回の内容を参考に、こだわり抜いた最高のFVを作ってみてくださいね。