どうも、狐乃文人です。
商品やサービスを販売する際、相手を納得させる説得力は不可欠です。
権威性を巧みに取り入れることで、どんな読者も魅了し、行動を促す文章を作成できるようになります。
そこで今回は権威性を使ったセールスライティングのコツを解説します。
権威性とは
権威性とは、社会的な信頼度を指す言葉です。
例えば、大企業の新卒入社試験では学歴フィルターが存在すると言われていますよね。
これは「ある程度の有名大学出身ということは、優秀で真面目な努力家に違いない」という社会的な信頼があるからです。
このように権威性があると、信頼や好感をもたれやすくなり、こちらが望む行動を自然と起こしやすくなります。
セールスライティングでは、権威性を使うことで販売する商品やサービスの安全性、優位性を強める強力な武器になります。
権威性の実例と使い方
それでは次に、権威性となるものの例とその使い方について解説します。
権威性の実例
- 肩書: 国家資格、有名大学出身、著名人の親戚
- 実績: 受賞歴、書籍の刊行数、セミナーの開催数、仕事の取引先、SNSのフォロワー数
- メディア出演: テレビ番組、ラジオ番組、雑誌、新聞、ネット番組、You Tube、イベント
それでは順に解説していきます。
肩書
肩書をプロフィールの冒頭に書くと権威性が増し、その後の言葉に説得力が生まれます。
肩書の一例
- 国家資格の保有
- 有名大学出身
- 有名人・著名人とのつながり
肩書きには、「資格が必要なもの」と「資格が必要ないもの」がありますが、権威性が高いのは前者の「資格が必要なもの」です。
例えば、「医師」「弁護士」「税理士」といった難関資格や、「英検1級」「簿記1級」「一級建築士」といった高度な資格は権威性として効果的です。
資格が必要なものと言っても、自動車運転免許のようにほとんどの人が取得できるようなものでは権威性にはなりません。
権威性を高めるには「医師」「弁護士」「税理士」などの難関資格や、「英検1級」「簿記1級」「一級建築士」など位が高い資格、国によって認められた国家資格がオススメです。
また、資格が必要ないものも同じく、ネームバリューがある大学や知名度の高い有名人の方が権威性が高まります。
実績
実績とは大会やコンテストの順位や受賞歴、書籍の執筆数、セミナーの開催回数、取引先の評判、SNSのフォロワー数など、様々な形で現れます。
実績の一例
- 受賞歴
- 書籍の刊行数
- セミナーの開催数
- 仕事の取引先・制作物
- SNSのフォロワー数
実績を強調することで、信頼性を高めることができるのでセールスライティングに積極的に取り入れていきましょう。
特に「大手企業の〇〇社と取引経験がある」「営業で◯◯件以上の成約を獲得した」「過去に作った制作物がある」など、具体的な数字やモノを提示できる実績は強力です。
最近では、Instagramのフォロワー数、You Tubeのチャンネル登録者数など、SNSでの活動実績も権威性を高める方法として有効です。
メディア出演
メディアへの出演は、権威性を高める強力な手段です。
メディアの一例
- テレビ番組
- ラジオ番組
- 雑誌
- 新聞
- ネット番組
- You Tube
- イベント
特にテレビ、ラジオ、雑誌、新聞への出演は、中高齢者に対して強い権威性になります。
反対にネット番組やYou Tubeは若者に有効でしょう。
また、出演するメディアによっても権威性の影響が変わります。
例えば、地方限定のテレビ番組に出演するよりも、全国放送の地上波番組に出演するほうが権威性が高まります。
逆に、知名度が低いマイナーなメディアへの出演を誇示すると軽んじられる可能性があるのでセールスライティングで使用しないほうが良いでしょう。
権威性がない場合の対処法
商品やサービスに権威性がない場合、下記のような方法で自ら権威性を作ることができます。
権威性を自ら作る方法
- 著名人の言葉を引用
- 著名人・有識者の推薦
- 雰囲気
それでは順に解説します。
著名人の言葉を引用
著名人や有識者の言葉を引用することで権威性の力を借りることができます。
著名人の言葉を引用
- 論文の引用
- 書籍の引用
- 名言の引用
こういった著名人の言葉はそれ自体に権威性があるので、セールスライティングで引用すると権威性を高める効果があります。
有名人・有識者の推薦
また有名人や有識者の言葉だけでなく、本人から直接推薦を受けるという方法も有効です。
有名人・有識者の推薦の一例
- プロデュース
- 推薦状
- イメージキャラクター
「人気YouTuber〇〇さんがプロデュースしたアパレルブランド」「生理学者の〇〇さんも効果を認めた老化を防ぐサプリ」といった感じのフレーズをあなたも聞いたことがあると思います。
このように有名人の名前を使うだけで権威性が一気に高まります。
セールスライティングでは、キャッチフレーズに盛り込むなど目立つところで使うと効果的です。
雰囲気
これまで紹介した権威性がどうしても使えない場合は、「雰囲気」をセールスライティングに活用しましょう。
雰囲気の一例
- 話を誇張する
- 「エビデンス」「リファレンス」などの小難しい横文字を使う
- 「~~するべき」「~~だ」と断定形の言葉を使う
例えばダイエット食品を紹介している人が太っていたり、不健康そうだと「このダイエット食品は大丈夫かな」と感じますよね。
逆にお腹周りがスッキリと引き締まったモデル体型の人が紹介していると、「この人なら多分大丈夫だろう」という感情になるでしょう。
このように「雰囲気」は直感的なイメージを決める重要な要素となります。
そのため、雰囲気だけでも権威性を高めることは可能です。
誇張を有効に使ったセールスライティングをこちらの記事で解説しています。
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権威性の注意点
ここまで権威性の例や使い方について解説してきました。
権威性を正しく使えれば、セールスライティングで強力な武器となります。
しかし、使い方を間違えると逆に信用を失う原因となりかねません。
そこでここからは、セールスライティングで権威性を使う際の注意点をご紹介します。
みんなが知っている(理解できる)ことが前提
権威性の効果が発揮されるのは、ターゲットが「すごい」と認識できるものに限ります。
例えば、大谷翔平選手は誰もが知ってるメジャーリーガーですよね。
彼らが発した名言を引用したり、彼らの推薦文であれば権威性が高まるでしょう。
しかし、ネットで見つけた誰が書いたかわからない言葉には権威性を感じられないですよね。
権威性の効果を高めるには発言者の知名度に気をつけましょう。
権威性だけに頼らない
また権威性1つだけに頼るのはやめましょう。
権威性はターゲットが商品やサービスを買う動機の1つでしかありません。
有名な心理学者チャルディーニ氏が書いた影響力の武器という本では、説得力を高める要素として「一貫性、返報性、社会的証明、好意、稀少性、権威性」の6つがあると語っています。
これらの要素を併用するとセールスライティングで絶大な効果を発揮します。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は権威性を使ったライティングテクニックを解説しました。
ぜひ権威性を効果的に使って、セールスライティングの効果を高めていきましょう。