どうも、狐乃文人です。
Webライターの仕事は文章を書くだけでなく、添削するという仕事もあります。
というのも、インハウスライターの場合どんな文章であっても必ず誰かしらの添削が入り、修正されたものが世の中にリリースされます。
つまり、「書く」と「添削」は2つで1つの関係性と言っても過言ではありません。
そこで今回は文章の添削の仕方について解説します。
添削をする時のNG行動
早速文章を添削する時のNG行動を解説していきます。
添削のNG行動
- 主観で判断する
- 自分の色を出す
- ダメ出しをする
それでは順に見ていきましょう。
主観で判断する
NG行動1つ目は「主観で判断する」です
添削をしているとどうしても「自分はそうは思わないな」と思う個所があると思います。
この時、自分の考え方と一致するように文章を書き換えたり、指摘するのはNGです。
そのような感想を持つのはあくまでも「自分が」であって、ターゲットとなるユーザーの場合は書き手の主張に納得する可能性があります。
極論、自分がどう思おうがターゲットが納得するならそれが正しいのです。
そのため、添削をする際は主観を捨てて「ターゲットの目線、気持ちになって」判断しましょう。
自分の色を出す
NG行動2つ目は「自分の色を出す」ことです。
当たり前のことですが、あなたが添削する文章は他の誰かが書いた文章です。
そのため「この言い回しがしっくりこないな」と思う個所があるでしょう。
このような細かな表現まで指摘するのはやめましょう。
言葉のチョイスはその人ならではの特徴(色)が出る部分です。
そのため、個人差があるという認識を持ち、こと細かに指摘しない方が良いでしょう。
この辺の加減は難しいですが、自分の制作物と他人の制作物の境界線を理解するとお互いに良い関係性を築きやすくなりますよ。
ダメ出しをする
NG行動3つ目は「ダメ出しをする」ことです。
長文でお説教をしたり、強い言葉で論破したりすることですね。
この行為ははっきり言って一番意味がないと思っています。
というのも、ライターのようにクリエイティブな仕事の場合、ダメ出しは自由な想像力を潰してしまうからです。
頭ごなしに否定されてしまうと「どうせ頑張ったって無駄だし」「アイデアを出したところで…」という発想になってしまい、どんどんアイデアが出にくくなってしまいます。
そのため、ダメ出しではなく前向きな言葉でアドバイスをするようにしましょう。
コツとしては、「今も十分良いですが、〇〇するともっと良くなりますよ」という感じで現状を褒めつつ、プラスアルファ上乗せできるアイデアを伝えるのがオススメです。
添削の目的
次に文章の添削の目的について解説していきます。
添削を行う目的は下記の3つです
添削が行う目的
- 誤字脱字や間違っている情報のまま公開しないため
- 企業やクライアントの理念沿っているか確認するため
- よい魅力的な文章にできないか第三者の意見を取り入れるため
文章を書いている人はどれだけ意識しても主観が入ってしまうので、第三者の意見はとても重要です。
そこで僕が添削する際に2つの視点(スタンス)で文章を読むように意識しています。
狐乃が意識している視点
- 客観的(ユーザー)視点
- 書き手(ライター)視点
それぞれ、どのような視点なのか詳しく解説していきます。
客観的(ユーザー)視点
客観的(ユーザー)視点は、書き手が設定したターゲットになったつもりになることです。
「人の第一印象は3秒で決まる」という言葉もあるように、最初に読む時の印象や感情は文章の善し悪しを決める上で大事な指標となります。
一番最初に読む時はあなたもターゲットと同じく、まっさらな気持ちで純粋に文章を読める最初で最後のチャンスです。
そのため、最初はターゲットになったつもりで読んで、どんな印象を受けるかチェックしていきましょう。
また、ターゲットについてさらに詳しく知りたい方は、こちらの記事を参照してください。
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書き手(ライター)視点
書き手(ライター)視点とは、この文章を書いた人になったつもりになることです。
どんな文章であっても「ユーザーにこんな感情を抱いてほしい」「この行動をしてほしい」という書き手の狙いがあります。
書き手視点で読む時は、それらの意図を汲み取りながら書き手の狙いが実行されるような表現になっているか、書き手の主張は間違っていないかなどをチェックしていきます。
添削で注目すべきポイント
ここからは、いよいよ文章の添削で注目すべきポイントについて解説していきます。
僕が添削で注目しているポイントは下記の3つです。
添削の注目ポイント
- 誤字脱字がないか
- ターゲット・コンセプトに沿っているか
- 誰かを傷つけていないか
すごくシンプルな3つですが、それぞれの目的について解説していきます。
誤字脱字がないか
まず誤字脱字に注意していきましょう。
誤字脱字があると読みづらいだけでなく、ユーザーから信頼を失う可能性があります。
いくら誤字脱字を意識して見直したとしても、書き手目線だとどうしても誤字脱字に気づけない場合があります。
そのため、添削する人も注意してチェックしましょう。
また、こちらの記事では誤字脱字をなくすための具体的な対策方法を解説しています。
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ターゲット・コンセプトに沿っているか
また、ターゲットとコンセプトに沿っているかも注意してチェックしてあげましょう。
誤字脱字と同じく、書き手はターゲットやコンセプトを意識して書いていますが、知らず知らずのうちに少しずつずれている可能性があります。
そのためターゲットやコンセプトと照らし合わせながら、書けているか添削していきましょう。
ターゲットについて、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事がオススメです。
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また、コンセプトについてはこちらの記事を参照してください。
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誰かを傷つけていないか
最後に文章の内容で誰かを傷つけていないかチェックしてあげましょう。
ほとんどあることないと思いますが、最近は多様性という言葉を盾にちょっとした表現に対して難癖をつけてくる人もいます。
そのため、「この表現は誰も傷つけていないか」「別の捉え方をされないか」を注意しながら最終チェックをしましょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回は文章の添削の仕方について解説してきました。
添削をする時のNG行動
★主観で判断する
→最終的に届ける相手はレビュアーではなくターゲット
→ターゲットの目線、気持ちになって判断しよう
★自分の色を出す
→書き手ならではの言葉選び・特徴がある
→他人と自分の制作物の境界線を理解しよう
★ダメ出しをする
→書き手のクリエイティブな発想を潰してしまう
→前向きな提案までに止めよう
添削の目的
★誤字脱字や間違っている情報のまま公開しないため
★企業やクライアントの理念沿っているか確認するため
★よい魅力的な文章にできないか第三者の意見を取り入れるため
添削で意識すべき視点(スタンス)
★客観的(ユーザー)視点
→最初の1回目はターゲットのユーザーとして、どんな印象を受けるかチェック
★書き手(ライター)視点
→2回目以降は書き手の目線で、狙っている主張が適切に表現できているかチェック
添削で注目すべきポイント
★誤字脱字がないか
→誤字脱字があると読みづらく、ユーザーから信頼を失うので丁寧に確認する
★ターゲット・コンセプトに沿っているか
→ターゲットやコンセプトに刺さる言葉選びができているかチェック
★誰かを傷つけていないか
→表現の意図とは別の捉え方をされないかを確認する
ここまで読んであなたも感じたかと思いますが、自分以外が書いた文章を添削するのは実はかなり難しいものです。
しかし、添削は他人の文章を読める貴重なチャンスです。
それに、添削が上手くなれば必ず自分のライティングにプラスになります。
ぜひ、文章の添削をする際は今回の記事の内容を思い出して意識してみてくださいね。