どうも、狐乃文人です。
副業やフリーランスなどでセールスライティングの仕事をしていると、時にクライアントと連絡が取れなくなったり、報酬が未払いになったりといったトラブルに遭遇することがあります。
こういったトラブル遭遇時、対処法を間違えるとクライアントとの関係性が悪くなって契約打ち切りになったり、裁判沙汰になったりする可能性があるため、慎重に対応しなければなりません。
そこで今回はセールスライターが仕事のトラブルにあった時の対処法を解説します。
この記事を読むメリット
- 現役セールスライターが遭遇したトラブルの事例を知れる
- セールスライターが遭遇しやすいトラブルの対処法がわかる
- 副業やフリーランスがトラブルに巻き込まれないための予防策を知れる
セールスライターが仕事でトラブルにあう可能性
セールスライティングの仕事をする上で、トラブルに遭遇する可能性は常に存在します。
特に副業やフリーランスは法律の整備が追いついておらず、自衛する能力がないとトラブルの当事者になる可能性が非常に高いです。
そのトラブルの中には予防できるものもあれば、予防できないものもあり「これをすれば100%安全」という方法はありません。
副業やフリーランスの仕事を受ける時は「トラブルに見舞われるかも」ということを頭の片隅に置き、常に注意を払いながら働くことが大事です。
セールスライターのトラブル事例(実話)
ここからは具体的に、僕が副業やフリーランスで働いた時に遭遇したトラブルの事例を紹介します。
セールスライティングの案件を受ける時に遭遇しやすいトラブルだと思うので、参考にしていただければ幸いです。
報酬が支払われない
オンラインサロンを運営するAさんからの依頼でランディングページ(LP)を制作して納品しました。
しかし、3日経っても、1週間経っても返事は来ず。
リマインドのメッセージを送ると「今は忙しいので明日には必ず・・・」「明日から海外に行くから来月帰国してから・・・」と確認を後回しにされ続けました。
そして納品から2ヶ月後、Aさんから「やっぱり事業の方向性を見直したいから、作り直ししてください」と連絡が来ました。
大幅な作り直しの発生には追加料金が発生する約束だったので、確認のために「追加料金が発生しますけど大丈夫ですか?」という旨のメッセージを送る。
するとAさんから「話が違う!納品されたものをOKだなんて言っていない!私を騙すつもりなんでしょ!」と長文のメッセージが送られてきました。
それ以降、Aさんには私の意見や主張を聞き入れてもらえず、報酬未払いで契約打ち切りとなりました。
クライアントが音信不通になる
マッサージ店を開業したばかりのBさんから依頼を受けて、マーケティングコンサルタントとしてお店の集客戦略を考えていくことになりました。
広告を出したり、お試しキャンペーンをしたりと、集客方法を実践しましたが、ライバル店が多い地域ということもあり、なかなか集客数が伸びない状況。
そんな状況が3ヶ月続いたある日、Bさんとの連絡がぷつんと途絶えました。
何度こちらからメッセージを送っても返信は来ず。
そのまま契約終了の日を迎えることになりました。
仕事内容に相違がある
広告代理店に務めるCさんから依頼を受けて、セールスレターの原稿制作を担当しました。(いわゆる二次請け)
制作指示に従って書き上げた原稿を納品すると、Cさんのクライアントから「私達の意図と違う」との指摘が入り作り直しに。
その後Cさんのクライアントの指摘通りに作り直すと、次にそのクライアントの上司らしき人物から「それじゃダメだ」と指摘されまた作り直しに。
この後も、作ってはやり直しを何回も繰り返し、最終的にOKが出る頃には最初の制作指示とは大きく違う内容になっていました。
クライアントと意思疎通ができない
ブログの問い合わせフォームから仕事の依頼をしてきたDさんという方がいました。
登録したメールアドレス宛てに「依頼内容を詳しくお聞かせください」と返信するも返事が来ず。
数日経って再び問い合わせフォームから「まだご返信いただけてないのですが、ご確認いただけましたか?」と再びメッセージが送られてきました。
メールアドレスが間違っているのかもと思い、フォームを編集して「メールアドレス間違っていませんか?」とメッセージを目立つ部分に書き込んで様子を見ることに。
1週間後、問い合わせフォームから再びDさんから「連絡が来ないのでもう大丈夫です」とメッセージが届きました。
以後、Dさんからメッセージが届くことはなくなりました。
トラブル発生時の対処法
副業やフリーランスで働く際にセールスライターがトラブルが起きた時に有効な対処方法がいくつかあります。
ここからはトラブル発生時の対処法を解説します。
感情的に怒らない
クライアントとトラブルが起きたら、まずは心を落ち着けて冷静になりましょう。
感情的に怒っても問題は解決しませんし、逆に問題を複雑にしたり、クライアントや世間からの評価を下げてしまったりする可能性があります。
トラブルの原因、クライアントの主張、自分の主張をロジカルに分析して、お互いが譲歩して解決できる方法はないか模索してみましょう。
クライアントに寄り添う姿勢を見せる
トラブルが発生したとしても、クライアントと積極的に対話して協力的な姿勢を示すことが重要です。
自分とクライアントのどちらかに敵対意識が生まれると問題解決が難しくなります。
最初から敵対意識がないこと、クライアントに寄り添って問題解決をしたいという意思を示しておくと、相手も冷静になり警戒を解いてくれるかもしれません。
解決よりも撤退を優先する
副業やフリーランスでトラブルが起きてクライアントと対立した場合、最終手段として問題を解決するよりも撤退を優先しましょう。
対立が起こる場合、お互いに「自分は正しい、相手は間違っている」と思い込んでいることが多く、問題の解決は極めて厳しいです。
そのため、できるだけ早く問題を解決するために契約終了を提案しましょう。
なぜトラブルになったか振り返る
トラブルが解決、または撤退が完了したらなぜクライアントとトラブルが発生したのか、冷静に分析してみましょう。
トラブルが発生した原因を明確に把握し、同様の問題を将来に渡って避けるための教訓として活かしましょう。
過去の経験から学び、改善点を見出すことが大切です。
トラブルの予防策
クライアントとトラブルが起きないよう、日々の対策も重要です。
ここからは、トラブルの予防策について解説します。
副業やフリーランスのセールスライターに限らず、企業で働くインハウスライターも覚えておくと社内でのトラブル回避に役立ちますよ。
契約書を交わす
セールスライティングの仕事を受ける際には、金額が小さい仕事でも必ず契約書を交わすようにしましょう。
仕事の内容、納期、報酬額などを明確に記載しておくことで契約外の稼働が発生した場合に拒否したり、新たに契約を結ぶよう要請することができます。
クライアントのことを事前に調べる
案件紹介のサービスやフリーランスエージェントを活用して仕事を受ける際は、事前にクライアントの企業や事業内容について調べましょう。
エージェントを活用することで、個人では取りにくい大手企業の案件を受けられるのが魅力ですが、時に無名の中小企業や何をしているかわからない怪しい会社の案件を紹介される場合もあります。
クライアントの信頼性や過去の取引実績などを事前に調査することで、トラブルのリスクを減らすことができます。
ちなみに、フリーランスエージェントを活用するコツやセールスライターにおすすめのフリーランスエージェントについて、こちらの記事で詳しく解説します。
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仕事を受ける前に打ち合わせをする
クライアントから依頼を受ける前に、ビデオ通話や対面などで打ち合わせの機会を設けるようにしましょう。
テキストだけで依頼内容が分かる場合でも、実際に話してみるとテキストの内容とズレがあったり、細かなニュアンスが違ったりする場合があります。
また、クライアントが信頼に足る人物か見極めるうえでも、口頭で打ち合わせをすることをおすすめします。
やり取りは記録に残す
クライアントとのやり取りは全て記録しておくことが重要です。
打ち合わせの内容や日々の連絡などを全てデータとして残しておくことで、言った言わない論争を防ぐことができます。
またトラブルが発生した際、やり取りの記録は強力な証拠になります。
クライアントと綿密なコミュニケーションをとる
クライアントと契約を結び仕事が始まったら、綿密なコミュニケーションを意識しましょう。
大きなトラブルは連絡ミスやちょっとした入れ違いなど、小さなミスが重なったうえで発生します。
クライアントとのコミュニケーションを密にし、仕事の透明化を図りましょう。
仕事を受注する方法を見直す
トラブルが続発する場合は、仕事を受ける方法やクライアントの選定基準を見直すことを検討しましょう。
仕事を探す媒体やサービス、フリーランスエージェントを変更することで、トラブルが激減する可能性もあります。
副業やフリーランスのセールスライターが仕事を探す方法を、こちらの記事で詳しく解説しています。
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まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はセールスライターが仕事のトラブルにあった時の対処法を解説しました。
セールスライティングの仕事においてトラブルは避けられないものですが、適切な対処法や予防策を身につけることで事前に回避したり、最小限に抑える事ができます。
冷静な判断と良好なコミュニケーションを心がけ、トラブルに対処しましょう。