どうも、狐乃文人です。
副業やフリーランスなどでセールスライターとして稼ぎたい場合、転職活動や就職活動と同じように企業の求人募集に応募する必要があります。
しかし、副業やフリーランスの場合、本業や他の案件の対応が忙しく、求人を確認する暇がない場合が多いと思います。
そんな時に役立つのが、あなたの代わりに求人募集を探してくれるフリーランスエージェントです。
そこで今回はセールスライターがフリーランスエージェントを活用するメリット・デメリットを解説します。
この記事を読むメリット
- セールスライターがフリーランスエージェントを活用するメリット・デメリットがわかる
- フリーランスエージェントの利用方法がわかる
- フリーランスエージェントを利用する時の注意点がわかる
フリーランスエージェントとは営業代行サービスのこと
フリーランスエージェントは、本人に代わって企業に営業活動をしてくれる、いわば営業の代行サービスのことです。
転職エージェントサービスと同じく、多くのフリーランスエージェントの場合、自社が盛っている求人情報と求職者の職務経歴や希望条件を照らし合わせ、条件にあった求人を求職者に紹介してくれます。
また、求職者が応募に至った際は、企業と求職者の仲介人として面談のセッティングや報酬の交渉、契約後のアフターフォローまで一貫して行ってくれます。
フリーランスエージェントを利用するメリット
フリーランスエージェントは幅広く手厚いサポートで、求職者と企業をマッチングしてくれます。
ここからは、副業やフリーランスで活動するセールスライターが、フリーランスエージェントを使うメリットについて解説します。
営業活動を丸ごとお任せして仕事に集中できる
セールスライターはエージェントに営業活動を委託することで、目の前の仕事に時間と労力を集中させることができます。
特にセールスライターは多忙なスケジュールの人が多いため、営業活動を代行してくれるエージェントは頼もしい存在です。
大型案件・長期案件が多い
フリーランスエージェントが抱える案件は、大規模なプロジェクトや長期契約の案件が多いのも特徴です。
大型案件や長期案件は、毎月の安定した収入源となるだけでなく、セールスライターのキャリアを発展させるうえで大事なチャンスです。
エージェントを通じて獲得した大型案件や長期案件でしっかり結果を残せば、追加の案件を受けたり、ポートフォリオに記載できたりと、セールスライターとして成功に一歩近づけるでしょう。
個人では営業が難しい大企業案件も紹介してくれる
フリーランスエージェントは、セールスライターが個人でアプローチするのが難しい大企業案件も紹介してくれます。
例えば、誰もが知る一部上場企業やいわゆる外資系企業など、いわゆるエリートサラリーマンが務める企業で仕事をするチャンスもあります。
報酬や単価の交渉を仲介してくれる
フリーランスエージェントは、クライアントとの報酬や単価の交渉を代行してくれます。
報酬や単価の交渉はセールスライターにとって重要なスキルの1つですが、苦手意識を持っている人も多いと思います。
営業のプロであるエージェントに仲介してもらうことで、クライアントとの関係性を悪くせず、効率的かつ効果的に交渉が可能です。
ちなみに、クライアントと直接交渉する場合にはいくつかコツがあります。
こちらの記事では、セールスライターにおすすめの報酬単価交渉のコツを解説しています。
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契約後のアフタフォローも充実している
エージェントは、契約後もアフターフォローやトラブル対応にも対応してくれます。
例えば、求人内容と仕事内容が異なっていたり、報酬が未払いになっていたり、クライアントと揉めたりなど、様々な場面でクライアントとあなたの間に入り、問題解決に向けてうごいてくれます。
クライアントとトラブルが起きないよう、クライアントだけでなく自己防衛も必要です。
こちらの記事ではフリーランスや副業でトラブルにあった時の対処法を事例付きで解説しています。
興味がある方は、ぜひ併せてご覧ください。
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無料で案件を探してくれる場合が多い
ここまでフリーランスエージェントの魅力を伝えてきましたが、何よりこれらのサービスやアフターフォローを全て無料で利用できるところが大きな魅力です。
副業やフリーランスの駆け出しの頃は資金も乏しく、良いサービスでもお金をかけづらい場面も多いのでとても助かりますね。
フリーランスエージェントを利用するデメリット
フリーランスエージェントの利用だけでなく、当然ですがデメリットもあります。
ここからは、フリーランスエージェントを活用するデメリットを解説します。
案件を受けると時間の制約が多い
フリーランスエージェントを介して受けた案件は週5日、4日といった稼働日数が多い案件が多く、ダブルワークや他の案件を受けにくくなっています。
こういったデメリットの面も把握して、スケジュールや受ける仕事の量を柔軟に調整しましょう。
常駐や出社案件がある
在宅で仕事ができるセールスライターでも、クライアントのオフィスへの出社や常駐を求める案件が多々ありました。
リモートワークが浸透しつつある中でも、企業の方針や取り扱う情報によっては、リモートワークができない案件もあるようです。
クライアントのオフィスへ出社時は他の案件の仕事が一切できなくなるため、出社や常駐案件を受ける前はよく確認しましょう。
報酬が直契約よりも安い
フリーランスエージェントを介して受ける案件の報酬は、直接クライアントと契約するよりも報酬が安いことがあります。
これはフリーランスエージェントがクライアントに「紹介料」として、あなたの報酬にいくらか上乗せして請求しているからです。
例えば、クライアントと直接契約した場合、あなたの報酬が100万円だったとします。
しかし、フリーランスエージェントを利用するとクライアントがあなたの人件費として払うのは100万円で、そのうち仲介料20万円を引いた80万円があなたの報酬になる。
といったイメージです。(仲介料はエージェントによって変わります)
求職者であるあなたが損をするわけではありませんが、こういった仕組みがあるということは覚えておきましょう。
応募条件が厳しい
フリーランスエージェントが紹介する案件は、基本的に応募条件が厳しく設定されています。
応募条件例
- 広告代理店に5年以上勤務
- 広告費1000万円以上運用した案件に携わった経験がある
- 部下10名以上のチームを率いた経験がある
ある程度の実務経験や職歴がないと、エージェントを使っても案件を紹介してもらえないケースが多いです。
競争相手が多い
フリーランスエージェントはあなたに案件を紹介する際、同じようなスキルをもった他の求職者にも一斉に声をかけている場合が多いです。
そのため、いくらスキルや職歴があっても返信が遅いとチャンスを見逃してしまう可能性があります。
セールスライター募集の案件が少ない
フリーランスエージェント経由でも、セールスライターの人材を募集しているクライアントは多くありません。
マーケターやディレクターの仕事の一貫でセールスライティングが求められたり、WebライターやSEOライターなど他のライティング仕事の中に含まれていたりすることが多いです。
そのため、エージェントに希望の職種を伝える際に「セールスライター」とだけ伝えるのではなく、「ランディングページ(LP)やセールスレターが書けます」「メールやLINEを使ったセールスが得意です」といったように、スキルの実用例として説明するとわかりやすくなります。
フリーランスエージェントの使い方
フリーランスエージェントは、企業によって利用方法が若干異なりますが、概ねパターンが決まっています。
そこでここからは、フリーランスエージェントの登録方法から案件を紹介されるまでの大まかな流れをご紹介します。
フリーランスエージェントに登録
フリーランスエージェントの各ウェブサイトにまずは登録しましょう。
セールスライターにおすすめのエージェントは、ITプロパートナーズです。
こちらのエージェントは、他のエージェントと比べてマーケティングやセールスライティングの案件が豊富です。
求職者の希望に沿って新着案件をどんどん紹介してくれるので、興味がある方はぜひ利用してみてはいかがでしょうか。
プロフィール作成
フリーランスエージェントへ登録が完了したら、次にプロフィールを作成します。
職歴や実績、スキルなど、セールスライターとしてアピールできるポイントをできるだけ多く記載しましょう。
特に過去の制作物や実績をまとめたポートフォリオは、案件の紹介を受けるときや面談の時に必ず必要になります。
もし、まだポートフォリオを作っていない方は、こちらの記事を参考に作ってみてください。
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希望条件の設定
プロフィールの次は希望の職種や報酬額などの条件を設定しましょう。
特に報酬額はエージェントとクライアントがよくチェックしている部分です。
一般的なセールスライターの相場から離れすぎていないか、スキルや職歴に対して適切な金額になっているかはよくチェックしましょう。
また初めて利用する場合は条件を少し緩めに設定して、より多くの条件を見比べると自分にあった求人の特徴がつかみやすくなります。
エージェントとの面談
希望条件まで揃ったら、担当のエージェントと面談があります。
面談では、副業やフリーランスでの稼働実績や条件の希望、セールスライターとしての強みが聞かれるので準備しておきましょう。
エージェントも人間なので、求職者であるあなたの人柄や雰囲気、話し方をよく見ています。
案件獲得に直接関係ない面談ですが、好印象を持たれるよう意識しましょう。
案件の紹介を待つ
面談が終わるとエージェントがあなたの条件や職歴に合った案件を探してくれるので、紹介されるまで待ちましょう。
エージェント企業の中には、紹介可能な案件を検索できるプラットフォームを公開している場合もあります。
プラットフォームを利用できる場合は、積極的に利用して自らエージェントに提案する形で応募していきましょう。
紹介された案件応募時の注意点
フリーランスエージェントから紹介された案件に応募する時は、いくつか注意点があります。
これらを意識しないと、思わぬトラブルに発展したり、副業やフリーランスで稼ごうとするモチベーション低下につながる可能性があります。
そこでここからは、紹介された案件を受ける際の注意点を解説します。
情報が少ない危険な案件がある
エージェントを通じて紹介される案件には、企業情報が少ない案件があります。
例えば、企業の情報や事業内容が書かれていなかったり、事業内容が一言しか書いていなかったりする場合があります。
こういった案件は、クライアントの事業内容に問題があったり、採用のモチベーションが低かったりと、何かしらの問題を抱えている可能性があります。
どんなに高報酬・高待遇の案件だとしても避けることをおすすめします。
応募してもメッセージが返ってこないことがある
フリーランスエージェントを通じて応募した案件の中には、クライアントからの返信がこない場合があります。
クライアントは多くの応募者からのメッセージを受け取るため、全ての応募に対応することが難しい場合があります。
こういった場合は、御縁がなかったと割り切り、他のセールスライター案件に応募することをおすすめします。
また、エージェントを介して案件はいくつか同時進行で選考を受けて、条件や仕事内容が良かった方を選択するやり方が効果的です。
面談の合否が知らされないことがある
セールスライターが面談を受けたにもかかわらず、合否が通知されない場合があります。
この場合もクライアントが返信し忘れていたり、他の応募者の対応を優先して選考に落ちた人の対応が後回しになっていたりします。
どうしても受けたい案件であればエージェントに相談して確認してもらうこともできますが、「採用見送り」の判定をされている場合が多いです。
早めに気持ちを切り替えて、他の案件に応募していきましょう。
エージェントの質によって案件の数が変わる
担当のフリーランスエージェントの質や人間性によって、紹介される案件の数や質が異なる場合があります。
エージェントも人間なので、もっているスキルやモチベーションによって仕事への向き合い方が変わります。
求職者側はエージェントからのメッセージに素早く丁寧に返信したり、紹介してもらう度に感謝を伝えたり、お互いに気持ちよく仕事できるような気配りが重要です。
もしエージェントに改善の兆しが見えない場合は、エージェントの会社に問い合わせて担当者を交代してもらいましょう。
フリーランスエージェントを利用した感想
ここからはフリーランスエージェントを利用している僕の感想をご紹介します。
僕はこれまで10社以上のフリーランスエージェントを利用してきた中で感じた、求職者目線での気づきをご紹介します。
フリーランスエージェントの利用を検討している人の参考になれば幸いです。
副業での活用はほぼ無理
これまで何百もの案件を見てきた中で、フリーランスエージェントを副業で活用することは、かなり難しいと思います。
エージェント経由の案件は平日週5日で8時間勤務の案件が多く、本業があると労働条件の制限で受けられる案件がかなり少ないです。
また副業でも可能な案件の中には、詳細が書かれていない案件も多く、僕個人の意見としてはリスクが大きいかなと思います。
もしある副業セールスライターである程度稼げるようになっているなら、思い切ってフリーランスになるのもありです。
詳しくはこちらの記事でも解説していますが、フリーランスになることで稼ぎやすくなるだけでなく、時間に縛られず自由に働けますよ。
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常に募集がかかっている案件がある
一部のフリーランスエージェントでは、常に募集がかかっている謎めいた案件がありました。
募集要項が全く変わってなかったので、恐らく新しく登録した人に紹介してもらえるよう定期的に新規で募集をかけているのだと思います。
常に募集しているということは、万年人不足になるほどやめていく人が多い、もしくは事業が右肩上がりで急成長を遂げている、どちらかの可能性が考えられます。
大抵の場合、前者のやめていく人が多い会社という可能性が高く、低賃金、長時間労働、人間関係のトラブルが絶えない、といった問題を抱えていることが考えられます。
こういった案件も、応募を避けることをおすすめします。
経験歴で判断される案件が多い
セールスライターのようにスキルが求められる仕事では、応募条件に厳しい職歴制限を設けている案件も多いです。
スキルの経験だけではなく、携わったプロジェクトの規模、マネジメントした部下の数、勤務していた会社の事業内容など、転職の応募条件以上に厳しく設定されています。
これは、「セールスライティングのスキルに特化したプロフェッショナルだけを雇いたい」というクライアントの意思があると考えられます。
僕のように社会人歴が短いフリーランスのセールスライターは、スキルや実績があっても「経験歴が短い」という理由で応募条件で選考から除外されてしまうことが多いです。
セールライティングだけの案件が少ない
セールスライティングの案件だけに条件を絞ってしまうと案件数が少なく、なかなかチャンスに恵まれません。
セールスライティングとディレクション、セールスライティングと広告運用といったように、セールスライティングのスキルを活かせそうな案件も視野に入れると、エージェントから紹介してもらえる案件の数が増えます。
セールスライティングのスキルが活かせそうな案件については、こちらの記事で具体的に解説しています。
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フリーランスエージェントがおすすめの人
最後に、フリーランスエージェントを活用してセールスライターとして成功できそうな人の特徴を紹介します。
これらに当てはまるものがあれば、エージェントを活用して月収100万円のセールスライターも夢ではありません。
広告代理店で経験を積んだ人
広告代理店で会社員としての経験を積んだ人は、フリーランスエージェントを活用して稼ぎやすいでしょう。
高いセールスライティングスキルをもっているだけでなく、広告代理店という第三者が見てもマーケティング専門家だとわかる職歴があると、即戦力の人材として欲しがるクライアントも多いと思います。
フリーランス歴が長く実績がある人
フリーランスとしての経験が豊富で実績を持つ人は、フリーランスエージェントを通して今より高待遇な案件を探しやすいです。
フリーランス歴が長く実績がある人は、クライアントが求めるスキルや経歴を持っていることが多く、セールスライティング以外の仕事でも活躍の幅を広げられるでしょう。
週5日40時間労働が可能な人
一般的な会社員と同じく、週5日40時間労働が可能な人は、フリーランスエージェントを利用して案件を獲得しやすいです。
週5日40時間労働が可能な人材を求めているクライアントは多く、特筆した実績やスキルが無くても豊富な案件の中から希望の条件にあったものを選びやすいでしょう。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はセールスライターがフリーランスエージェントを活用するメリット・デメリットを解説しました。
フリーランスエージェントを利用することで、営業活動を任せることができ、個人では獲得できないような大型案件や長期案件を紹介してもらえます。
また、報酬や契約条件の交渉をエージェントが代行してくれるため、セールスライターとしての仕事に集中することができます。
一方で、フリーランスエージェントを利用する際には、案件の制約や競争が激しく案件獲得が難しい可能性があることは注意しておきましょう。
ぜひこの記事を参考に、フリーランスエージェントを活用してみてはいかがでしょうか?