どうも、狐乃文人です。
既存の顧客や集客したての新規顧客と良好な関係を築くには、日常的なコミュニケーションが大切です。
特にBtocやDtoCのように、一般人が顧客の場合は丁寧なコミュニケーションを続けることで、コアなファンを獲得しやすくなります。
そんな顧客とのコミュニケーションツールとしておすすめなのがメルマガです。
そこで今回はメルマガの書き方と活用方法について解説します。
この記事を読むメリット
- メルマガの幅広い活用事例がわかる
- ビジネスでメルマガを活用するメリットがわかる
- メルマガの具体的な書き方がわかる
メルマガの目的
メルマガことメールマガジンは、読者(顧客)との直接的なコミュニケーションツールとして非常に優秀です。
ビジネスにおいて、メルマガは幅広い活用方法があります
メルマガの活用例
- 情報の提供:新商品やサービスのおしらせ、業界ニュースなど、読者に有益な情報を提供する
- 信頼関係構築:読者との信頼関係を築くためにブランドのストーリーやバックグラウンドを紹介する
- 販売促進:メルマガ登録者限定のセールやキャンペーンを実施して、直接的な販売促進を図る
- 集客:ウェブサイトや店舗への誘導を図り、集客効果を高める
有益な情報を発信し読者に日常的にメルマガを読む習慣を身に着けさせることで、単純接触効果(ザイオンス効果)によって読者があなたのことを好きになり、コアなファンを作り出すことができます。
特にダイレクト・レスポンス・マーケティングやリストマーケティングとの親和性が高く、Webビジネス、店舗型ビジネスなどあらゆるビジネスで集客やセールスに大きく貢献できるでしょう。
メルマガのメリット・デメリット
メルマガを活用することで、コアなファンを作れる以外にも様々なメリット・デメリットが得られます。
メルマガを活用するメリット
- 高い到達率:テレビ広告やSNSの投稿とは違い、メルマガは直接読者のメールボックスに届くため情報が伝わりやすい
- 個別対応が可能:読者の中で特定の条件(年齢、購入履歴など)を満たした人だけに配信するセグメント配信をすることで、特定の相手だけにメルマガを配信できる
- コストパが良い:Web広告やSNS広告と比べて格段に費用が安いため、コストを抑えながら多くの人に配信できる
- 成約率(CVR)が高い:読者が自発的に登録しているため、成約率が高い傾向にある
メルマガを活用するデメリット
- 開封率の低い:読者が開封するメリットを感じられる件名にしないと、メルマガを読んでもらえない
- スパムフィルターの影響を受ける:昨今はスパム(迷惑メール)の判定が厳しくなっているため、配信内容や開封率によっては迷惑メールボックスに入る可能性がある
- コンテンツ作成のコストが高い:定期的な配信を維持するために、有益かつおもしろいコンテンツを継続的に作成する必要がある
メルマガの始め方5ステップ
ここからは0からメルマガの運用を始める時の具体的なステップを解説します。
以下の5ステップを順番に進めていくことで、スムーズにメルマガを始められるでしょう。
ステップ1:企画
メルマガの企画段階では運営方針や配信のタイミングなどメルマガの概要を考えていきます。
メルマガの企画で決める内容例
- メルマガを配信する目的
- メルマガのゴール(読者に促したいアクション)
- 配信コンテンツのテーマ
- 配信対象の人物像
- 配信頻度
- 配信方法
など
段取り八分、仕事二分ということわざがあるように、読者から愛されるメルマガを作るには企画が最も重要です。
メルマガの方向性をしっかり定めてから、次のステップへ進んでいきましょう。
ステップ2:コンテンツ制作
メルマガの運営方針が定まったら、次にコンテンツ制作に取り掛かります。
ここでいうコンテンツとは、メルマガで配信する内容のこと。
読者の興味関心をもつテーマであり、有益な情報をおもしろく伝えるコンテンツを目指すために、後述するコンテンツ作りのポイントを意識しましょう。
ステップ3:メルマガの制作
配信コンテンツが決まったら、次はメルマガの制作です。
メルマガは読むものではありますが、小説やSEO記事とは違った独自のライティングスキルが求められます。
メルマガを制作するうえで注意すべきポイントは後述の「本文の書き方」を意識してみてください。
ステップ4:配信
メルマガの配信ではタイミングと頻度が重要です。
一番読まれやすいタイミングかつ適切な頻度で配信することで、読者が継続して読み続けやすくなります。
ステップ5:効果測定
メルマガを配信するだけでなく、配信した結果を計測・考察することも重要です。
配信の効果測定・分析を行うことで、メルマガの改善点を見つけることができます。
魅力的な件名の付け方
件名はメルマガの開封率に大きく影響します。
読者がメルマガを読むメリットを直感的に理解できるような件名が最も理想的な件名です。
ここでは、そんな魅力的な件名を考えるポイントを解説します。
一般的にメルマガの件名は18文字前後が良いと言われています。
そのため、すべてのポイントを盛り込むことは難しいです。
これから紹介するポイントをかいつまみながら取り入れてみてください。
以下のポイントを参考に、魅力的な件名を作成します
強烈なフック(パワーワード)を入れる
読者の興味を引きつけるために、強烈なフックとなるパワーワードを使いましょう。
例えば、
- 限定
- 速報
- 重大発表
といったフレーズは、どんなメルマガでも有効なフックです。
またメルマガのテーマや読者が求めている情報から逆算することで、そのメルマガならではのフックを見つけることもできます。
フックの見つけ方はこちらの記事で詳しく解説しています。
短くわかりやすい
メルマガの件名は短く、わかりやすい表現を使うことも重要です。
例えば、「今週の株価予想」や「新商品のお知らせ」など、なんのメルマガかわかるような表現が重要です。
また、他のメルマガと件名で差別化がしやすいようにメルマガ名を件名に入れるという秀峰も有効です
メルマガ名を件名に入れた場合
- 【トレードメルマガ】今週の株価予想
- 【〇〇商店メルマガ】新商品のお知らせ
数字を入れる
件名に数字を使うことで、読者の注意を引きやすくなります。
例えば、「簡単5ステップ」や「30%オフクーポン」といった件名は、読者がメルマガを開封するメリットが非常に具体的でわかりやすいです。
また数字をあえて伏せることで、読者の開封を促すというテクニックもあります。
数字を伏せた件名例
- 最新投資術で10万円が○○万円に!?
- 【歳末大感謝祭】○%OFFクーポンをプレゼント
読者が自分ごとに感じる
読者が自分ごとに感じるように、パーソナライズを意識した件名をつけましょう。
パーソナライズを意識した件名
- 繊細さんにおすすめ!心を穏やかにする3つの習慣
- 【会員限定】先行販売のお知らせ
パーソナライズを意識した件名の場合、セグメントを分けて特定の読者だけに送るようにするとより効果的です。
本文の構成と書き方
読みやすくおもしろいメルマガを書くには、文章の骨組みである構成からしっかりアイデアを練っていく必要があります。
そこでここからは、本文の構成や書き方のコツを解説します。
型を使う
一貫した構成を持つ「型」を使うことで、読者にとって読みやすいメルマガになります。
例えば、PREP法、PASONA法などはメルマガとも相性が良く、読者を引き付けやすい本文になります。
構成の型について、さらに詳しく知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
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最初の一文でインパクトを残す
メルマガの件名と同様に最初の一文では読者に興味関心をもたせるフックとなるワードやテーマを取り入れましょう。
インパクトのある一文で始めることで、読み進めてもらいやすくなります。
例えば、「あなたのビジネスを劇的に変える方法をご紹介します」など、読者にとって魅力的な情報をフックとして活用することで、期待感が高まり本文を読み進めてくれやすくなります。
大事な要素は前半に入れる
メルマガに限らず、多くの文章では文の後半になるほど精読率(読まれている確率)が下がります。
その典型的な例として5つのNotが挙げられます。
読者は基本的に文章をちゃんと読みませんし、難しいことを書いても理解してくれません。
そのため、お知らせや大事な情報はメルマガ本文の前半に詰め込み、わかりやすく伝えるようにしましょう。
読者を引き付けるコンテンツの作り方
世の中のメルマガは大きく2種類に分類できます。
- タレント系メルマガ:芸能人やインフルエンサーなど、有名人がファンに向けて配信するメルマガ
- 情報系メルマガ:特定の悩みを抱えている人、情報を欲している人に向けて配信するメルマガ、一般的なメルマガはほとんどこちらに分類される
前者のタレント系メルマガは、発信者のファンというコアな読者に向けて配信するメルマガです。
こういったメルマガの読者はタレントのことが好きでもっと応援したい、という気持ちで読んでいることが多く、情報の質よりも「タレントが書いている」ということに価値を感じている場合が多いです。
一方、後者の情報系メルマガでは、メルマガで得られる情報に価値を感じている読者が多いため、メルマガのおもしろさや情報の有益性が何より重視されます。
一般的なメルマガはほとんど後者に分類されるため、多くの人に読んでもらうには、コンテンツ(情報)そのもののおもしろさが大事です。
そこでここからは、読者を引き付けるコンテンツの作り方について解説します。
読者のニーズに応える
読者のニーズに応えるためには、ターゲット読者の興味や関心を常に把握し、それに基づいたコンテンツを提供しましょう。
例えば、健康に関心の高い読者向けのメルマガであれば、健康に欠かせない食事、睡眠、運動を取り扱ったコンテンツがおすすめです。
ただしコンテンツの充実度を高めようとして、幅広いテーマを取り扱い始めるとメルマガの方針がぶれてしまうので注意が必要です。
1通で完結する内容
メルマガは1通で話が完結するようにしましょう。
シリーズにしたほうが表現の幅は広がりますが、2通目、3通目とどんどん開封率や精読率が落ちやすい傾向があります。
そのため、1通で完結するオムニバス形式のほうが読者が飽きずに読み続けてくれます。
配信タイミングと頻度の最適化
メルマガは規則性をもたせて配信することで、読者が継続して読み続けやすくなります。
ここからは、メルマガの配信タイミングや配信頻度について解説していきます。
読者がいつ読むかを想像して配信する
メルマガは読者が読むタイミングを考慮して配信しましょう。
例えば、ビジネスマン向けのメルマガであれば、通勤時間の午前8時や、仕事帰りの午後7時頃が効果的です。
読者の生活習慣を分析すると、ベストな配信タイミングを見極められるでしょう。
毎日~週1通の頻度で配信する
メルマガの配信頻度は、読者に嫌われないギリギリの頻度を目指しましょう。
メルマガの頻度が少ないと読者の興味が薄れてしまい、逆に頻度が多すぎると読者にうざがられてしまいます。
ちょうど良い頻度として、毎日~週1回ほどが良いと言われています。
このスパンの中で、毎回質の高いコンテンツを提供できる頻度を探っていきましょう。
配信タイミングや頻度を固定する
配信タイミングや頻度を固定することで、読者がメルマガを読む習慣が身につきやすくなります。
例えば、毎週火曜日の午前8時、平日の午後6時など配信タイミングや頻度を固定することで、読者の生活の中に根づきやすくなります。
メルマガの効果測定と改善
メルマガの配信を始めたら、定期的にデータを計測してメルマガの効果を確認しましょう。
定期的にデータを計測することで、どういった件名が読まれやすいのか、読者の反応が良かった話題、といった傾向が見えてきてメルマガの改善に役立ちます。
そこでここからは、メルマガの効果測定と改善時のポイントを解説します。
開封率、クリック率に注目する
メルマガの効果を測定するために、開封率、クリック率などの指標に注目します。
- 開封率:読者がメールを開いた割合
- クリック率:メール内のリンクがクリックされた割合
開封率は件名、クリック率は本文の出来を判断する重要な指標になるので、必ずチェックしましょう。
A/Bテストを実施する
開封率、クリック率の改善を図る際はA/Bテストが有効です。
A/Bテストとは、AとBの2つのコンテンツを作りどちらが効果的かを比較検証を行うこと。
メルマガでA/Bテストを実施する場合は、下記の手順で行いましょう。
メルマガの件名でA/Bテストを実施する方法
比較したい要素を1つ決める(今回は件名を例に解説します)
↓
件名以外は全く同じ2通のメールを用意する(これらをメールA、メールBとします)
↓
メールAとメールBの両方を受け取る人が出ないよう、読者のアドレスを半分に分ける
(AとBで同数配信できるようにする)
↓
同日同時刻にメールAとメールBを配信する
↓
配信データを計測し、開封率が高かった方を効果的な件名と判断する
このように比較テストを行うことで、より効果的に読者の傾向をつかみやすくなり、開封率やクリック率の高いメルマガを作れるようになります。
A/Bテストの効果的なやり方、具体的な方法論をこちらの記事で詳しく解説しています。
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データを取り続ける
データ計測は1回限りではなく定期的に取り続けましょう。
データが蓄積していくと中長期的なトレンドや読者の反応を分析できます。
またデータが増えると精度の高いメルマガを書けるようになり、メルマガを使ったセールスやプロモーションができるようになります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
今回はメルマガの書き方と活用方法を解説しました。
メルマガは、読者との関係を深めるための強力なツールです。
効果的なメルマガを作成するためには、ターゲット読者を明確にし、読者が求める情報を提供することが重要です。
また、配信のタイミングや頻度、件名や本文の工夫、効果測定と改善を繰り返すことで、より多くの人に読まれるメルマガを作り上げることができます。
ぜひ集客やセールスにメルマガを活用していきましょう。